ナンピン買いって何?

ナンピン買い(難平買い)とは、買った通貨は予想に反して値が下がったとき、更に買い増やすことで、購入平均単価を下げる取引方法のことをいいます。
例えば、110円で米ドル買い120円で売ろうと予想目標を立てていたのに、円高が進み100まで下がってしまったとします。その時、同量の米ドルを買い増しすると、購入平均単価は(110+100)/2=105円になります。
ナンピン買いしない場合と、ナンピン買いする場合を分かりやすく、具体的な数字を用いて見てみましょう。予算は、最大200万円。

−ナンピン買いしない場合−
■上昇局面
110円/ドルで、200万円分の取引をしたら、いきなり115円/ドルになりました。200万円分のドルの売買をした場合、「10万円」得します。

■下降局面
110円/ドルで、200万円分の取引をしたら、いきなり105円/ドルになりました。200万円分のドルの売買をした場合、「10万円」損します。
上昇した場合は大儲けしますが、下降すれば大変な損失になります。

−ナンピン買いする場合−
・下降局面
1.110円/ドルの時:10万円分買う
2.108円/ドルの時:30万円分買う
3.106円/ドルの時:60万円分買う
4.104円/ドルの時:100万円分買う
このように下がったときに、買い増していくのです。

平均単価の計算
単価110円/ドル、108円/ドル、106円/ドル、104円/ドルを、「1:3:6:10」の比率で買ったことになります。
平均単価は下記のように計算できます。
(110×1+108×3+106×6+104×10)/(1+3+6+10)=105.5

つまりこの場合、ナンピン買いで平均単価が「105.5円/ドル」となります。ナンピン買いすることにより、105.5円の時に、200万円分買ったのと同じことになるのです。
105円になった時の損失額は「1万円」で済むのです。ナンピン買いせず、最初の110円/ドルの時に、200万円分買っていたら、105円/ドルのように下がってしまうと「10万円」の損になりました。

・上昇局面
逆に、下降が止まり反転し上昇して、115円になったとします。ナンピン買いをしていた場合105.5円で200万円分購入したことになるりますので、 19万円も得します。ナンピン買いしていない場合は、110円/ドルで、200万円分購入した場合は 115円/ドルになっても10万円しか得しませんでした。

このように、リスク回避の一つの方法として行われるのが、ナンピン買いというテクニックなのです。

しかし、ナンピン買いは否定される場合が多いです。
下がれば下がるほど買い増していけば、確かに平均単価は下がり、損失額も押さえられ、上昇した場合も大きく儲けられます。しかし、実は、ナンピン買いには、「危険な罠」が待ち受けているのです。

相場のトレンドは必ず思った方向へ移動するのではなく、ナンピン買いしたあと、更に円高が加速する可能性もないとはいえません。レバレッジ効果とナンピン買いとあわせて、ダブルで損失を受けることになります。
予算を使い果たしても、まだ下降が止まらない場合もあります。そうすると、焦って、当初に設定した予算以上の額を使って、買い増してしまい、予算をはるかに上回る額を投資して、結果二度と上昇しなかったということも。
たった一度の失敗で、取り返しのつかないほど損失してしまうこともあるので、予算を決めてナンピン買いするのがいいですよ。